2024.10.25
一貫コース地域研修旅行3日目
三日目は長崎原爆資料館と被爆遺構の見学からスタートです。原爆投下については総合探究で学びを深めてきましたが、やはり現地に赴くと投下後の惨状生々しき現実を突きつけられ、苦しい想いを抱かずにはいられませんでした。
散策中、救いになったのは、原爆中心点のモニュメントで出会ったアメリカ人観光客のおじいちゃんでした。生徒が、おじいちゃんの被っていたNYの帽子に惹かれて群がると、元海軍のその方は、英語で色々な話をしてくれました。おじいちゃんは会話の最後に「We hope for peace,study hard」と笑顔で語りかけ、一人ひとりに1セント硬貨をプレゼントしてくれました。まるでミサの聖体拝領のようで、温かな想いの伝わる邂逅でした。
祈念像前では、生徒主催の祈念式を行いました。祈りを込めた作文朗読、みんなで作った千羽鶴奉納、そして実行委員長のお経が朗々と響く中での合掌。ただ写真を撮るだけにとどまらないお手製の式典から、生徒の確かな成長を感じました。
11時からは、長崎市内のフィールドワークです。大浦天主堂やグラバー園のある南山手を拠点に、班それぞれの旅に向かいます。西九州新幹線に乗車する班、JAXA科学館を謳歌する班、ペンギンと戯れる班、レトロドレスを着てお茶会に興じる班、新地中華街でのグルメ三昧な班、岩盤浴で疲れを癒す教師陣など、みやげ話を聞いているだけで楽しい気持ちになりました。
今日は、生徒が自分の頭で考え、行動し、主体的な旅を作る、そんな一日でした。